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[105426] あらしのよるに
詩人:栢徠 [投票][編集]

小さな頃
台風の夜、よく怖くて泣いた
風の音も雨の音も怖かった

そんな夜はいつも君が来てくれた
家が隣で、部屋が隣で
きっと、私が泣いてるのを見てたんだ

私は大きくなった
台風の夜も、もう泣かない
音にただ、眠りが妨げられるだけ

だから、もう来てくれない
家も部屋も隣じゃなくなって
見えなくなってしまったから

あらしのよる
それは、私一人の夜になった
もう泣かない
君が来てくれないから


もう大丈夫
もう大丈夫……

2007/07/15

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