詩人:遙香 | [投票][編集] |
夜に目が覚めて部屋出たらね、じぃちゃんがタバコ吸ってたの。
仕事が早い時間からなんだって。
『もう行っちゃうんだ、いってらっしゃい』
次に会ったときのじぃちゃんは、綺麗なお花に囲まれてたんだよ。
白い服を着て木の箱に入って寝てたんだよ。
『じぃちゃん、遊ぼ!』
仕事お休みなんてしばらく振りだからいっぱい遊んでもらうんだ!
そしたらお母さんがね、『じぃちゃん、疲れちゃったんだって。ゆっくり、寝かせてあげようね。』って言って泣いたの。
なんでか分からなかったけど、僕も泣きそうになったよ。
だからじぃちゃんの顔を見てから、お父さんに抱っこしてもらって寝たんだ。
起きたらじぃちゃんは居なかったよ。
ばぁちゃんは『いっつも近くに居るから大丈夫よ』って言ってたけどね。