詩人:はちざえもん | [投票][編集] |
汗が頬を伝い、やがて放物線が空をうねる午後 遠くで響く雷音を 他人事みたいに聞いていた。
枯渇していた感情の捌け口を 誰かのせいにして過ごしてる。
無表情に行き交う人々も、心の奥底を叩いて見ると どこか悲しい音がする。
孤独を癒しあうなんて、不器用な僕らには出来ない事で 今日もまた素知らぬ顔して 自問自答を繰り返す。
一から百までを数えて まだあの人は帰らない 一から百までを数えて まだあの人は帰らない
一から百までを数えて まだあの人は帰らない 一から百までを数えて まだあの人は帰らない
俄か雨が頬を伝い、入道雲が登り行く。
忘れてしまって不都合はない そんなことばかりが頭に残っている。
深く心の中に根付いて離れない そんな言葉がある。
悲しげな旋律を口笛で奏でて、 分かち合えない悲しみを思う時
不思議だけど暖かさを感じるの それはもう、悲しいくらいに。