詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
あたしは玩具
きっと玩具
だから愛されない
きっと玩具
弄ばれて、痛んでる
誰かの、思い通りの世界を、
作る為の
それだけの用途
ただの玩具
それでも
貴方が言う様に
何にもないよりは
選ばれるだけ
ほんの少し位
救われていたり、するの?
だけど
最期は同じ終わり
いつもいつも
バッドエンド
なのに
あたしは
自分を削り続ける
見返りが欲しい
訳じゃ、ないけど
求めちゃだめ
救いも癒しも
あたしは全てを
提供するだけ
声にしちゃだめ
でもね、多分
言葉にならない
この気持ちに
名前なんてないよ
あたしは玩具だもの
名前なんて、貰えない
あくる日の朝
愛してよって
真剣な眼差し
目を見て、言った
振り絞って
言ったの
でも貴方には、
届かないね
判ってた
所詮、その程度
愛してるだろ?
なんて
ねえ知ってる?
それを世間は
傲慢というんだよ?
愛されたい
見かけじゃなく
演技じゃなく
全てじゃなくていい
本質的に、本能的に
手放したくないもの、
になりたい
愛されたい
それは、我が儘ですか?
叶わぬ願いですか?
泣き言にしかなりませんか?
けれど
当たり前な事ほど、不自然で
やってのけてみせても
歯痒くて
世間は冷たい
感心は、してくれないよ
評価されたい
訳じゃ、ないけど
夢を見ている貴方の為に
何故、あたしは
忌々しい現実を
覆い隠さなければならないの
苦しいんだよ
呼吸も瞬きも
一瞬の内に
消えてなくなる
だけど、
あたしは玩具
きっと玩具
ずっと玩具
ねえ知ってる?
こんな大金も
玩具の前では
紙切れにしか
ならないんだよ?