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[107108] トモニ
焼け落ちた肌と
ただれきった魂を
海へ掬い問った
鼓動はひとしおで
涙は空覚めた
月が泣いていた
木陰で
人々は笑いながら
無意味に
愛を囁きあった
歌を唄った
神の詩
なにもないことだけが
私を支配している
無地の本には
一行
「何処にも何も無い」
ただそれだけが
空白に色を
無価値に置き換えて
何処は何処だろう
ここは
ここには
冷たい死体だけが
息している
2007/08/12
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