| 詩人:フィリップ | [投票][編集] |
リリー、リリー
限りなく無音な
君の呼吸は
浜辺のざわめきの中に溶けて
沈んでしまった
名前も無い
声も記憶も
それら全てが
幻という、リアル
リリー、リリー
太陽に指を指して
また明くる日は
月に愛を語ろうとしたまんま
君は寝息を立てる
世界がうらぶれる
その瞬間は
僕も君も
その輪郭をハッキリとは知らない
ミスター・リリー
いつまでも、っていうと
君が笑うので
僕はその言葉を
記憶の淵にしまい込んでしまった
そうしているうちに行方知れずになった君の名前は
もう、誰も知らない