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[109109] 星降る夜に
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

僕は答える
もうこれ以上世界は僕を見放せないと
何故ならば
もうこれ以上見放せられる距離はないから

だから僕は
世界と絶対の距離にある
迷いと悩みのビッグバン
決して消せはしない導火線

星形のビスケット
ポケットに隠しても
空飛ぶ自転車で
君の心の戸叩いても

かたく閉じられた表紙は再び開かない
それが僕が最初で最期に望んだ願い
紐解くように不思議な力で夢をみる

約束は空に
指切りしたのは昨夜の確か午後9時2分だ
思い出も空に
さよならは君にじゃなく真っ赤な夕暮れに

高らかに笑ってやろう
もういっそ気が狂ったように
いつだったか群からはぐれたカラスが言ってたように
高らかに笑ってやろう

詩人としてのプライドに賭けて
政治家としての威信に懸けて
ああなんてくだらない
ああなんてバカらしい

星降る夜に
逢いに行く

いいじゃん
ただ好きってだけで
立派な理由じゃん
大好きだってだけで

だから

星降る夜に
逢いに行く。


2007/09/07

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