手を交わした瞬間通り雨が来た読み飽きた分厚い詩集が濡れるとそこが二人の終着点だということを知ったモノクロの記憶がほのめかす愛の軌軸はこのあとに、水溜まりになるのだそれも単色に今はただ首筋の瘡蓋がくすぐったい
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