詩人:シゲヲ | [投票][編集] |
見たことがあるだろうか?
子猫がたやすく殺される瞬間を
生まれたばかりの子猫が
まだ小さな鳴き声さえも出せない子猫たちが
人の手によって海に投げ捨てられる瞬間を
波の音は
その小さな体が海に落ちた音さえ消してしまう
音がないことが
これほど虚しいことはなかった
数はもう覚えていない
覚えていられるほど
心は強く
・・・・・・そして残虐ではなかった
人や子猫を殺す心は狂気なのだろうか?
当たり前のように
その人は子猫を殺していた
皆、当たり前のように
「変人だ」と罵った
−−猫の子供を殺すように
自分の命を・・・その人は殺してしまった
思えば
あの人は
この時代の最先端にいたのかもしれない