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[113354] 彼女は〜青い、永遠〜
詩人:フィリップ [投票][編集]

彼女は、現れた

暗闇の空間を
真っ白にねじ曲げながら

君は光を放つのかい?
そう聞くと彼女は
困った顔をした



彼女は、音楽が好きだった

晴れた空を背景に
いつも古びたウォークマンを
愛用していた

iPodは難しい
使い慣れたウォークマンがいいと、
笑っていた

その時出来た
浅いえくぼが
大好きだった



君がくれたもの

黒髪の、いい香り
青い、永遠




彼女は、泣いた

たった一度
喧嘩をしたら
顔をクシャクシャにして
泣き出した

思わず
抱きしめた

埃っぽい部屋で
何分か
時間が止まった



彼女は、去った

最後まで
本当の最後まで
微笑んだまま

百合の匂いが好きだったので
ベッド一面に
敷き詰めたら
涙が全て
それらを枯らしてしまった

季節の窓で
眠るように
最後の、おやすみなさい



君がくれたもの

愛用のウォークマン
青い、永遠


君が残したもの

君の、温もり
君の、足あと

2007/10/27

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