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[115035] 100万回生きた女。
詩人:まとりょ〜鹿 [投票][編集]


最初の恋人は年上だったわ。そう、左手に指輪をした男。

私は大嫌いだったの。

半年後に貰ったイミテーションの指輪の事で揉めて消えたわ。


その次はフリーターのあんちゃんだったわ。そう、金よりも夢追う男。

私は大嫌いだったの。

これもいざ目の前に金を見せたら目の色変えて消えたわ。


ある時は年下のサラリーマン。物を愛でる為だけに働いた男。

私は大嫌いだったの。

私がコレクションの人形を思い切り蹴飛ばしたら消えたわ。


今のから三人位前の男は吸血鬼みたいに昼夜逆転していたわ。

私は大嫌いだったの。

山登りピクニックに誘って無理やり靴を穿かせたら消えたわ。


手品師の男を鼻で笑い
靴屋の男の革靴を泥だらけに
走り屋の男を自転車に跨らせ
ケーキ職人の男に有名店のBirthdayCake。


滑稽な絵図だったわ。
皆揃って消えた。


恋は楽しいよね。
愛なんて大嫌いだけどね。

私は100万回愛に生きた女だったの。


君を知り、本当の悲しみを知るまでは。

2007/11/19

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