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[115048] 深海
詩人:はちざえもん [投票][編集]

僕はその様をどう表そう そう思い悩む時間 或いは唯一、喜びを見出せる時間

色とりどりの花が乱れ咲き 地表は花だらけとなった
人は滅んでしまった

導かれるまま 光る魚影を追いかけて やがて深海へと辿り着いた

春夏秋冬 巡るように浮泡は昇る
漆黒の闇に抱かれて、無音の海に包まれて、
思い起こすのはいつも同じ 花咲き誇る そこに至るまでの物語

燃え尽きた星が消えてなくなるように
考えることをやめた人間は、自ら滅び去るのかもしれない 

爆風は咲き誇り 地表に降り注ぐ

光の届かない深海で ふと木漏れ日のような眩さを感じる事がある
眉唾傾げた骸が語る
「結い残した念が きらりと光ることがある それがあの光の正体さ
地表の光が懐かしく思えても 何度も仰ぎ見てはならない
いずれ喰われて 目を焼かれ そのうち存在すら希薄になってしまうから」

2007/11/20

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