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[11509] たそがれ時
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

空が群青を増し
黒い鳥の列が視界を横切り
どこかの汽笛をよそに
寝床に向かう

遠い汽笛の中では
知らない誰かが
知らない誰かと
別れを歌っている
そこに色は ない

別れの歌を聴きながら
テールランプがしみて
視界不良だと
舌を鳴らす
しみたのはたぶん
眩しさではないが

夕暮れの空が
ひどく眩しい
ラムネももう
全部食べ終わっちゃったよ

ねえ

僕に 何ができる?


2004/07/31

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