詩人:かし | [投票][編集] |
確かにそれははっきりとした意思
そんなものを持ってはいなかった
突き詰めてゆくと言葉では
言い表すことが出来なくて
受動的に歩き出しても
それでも前には進んでいた
理由はなくとも気まぐれな摂理が
僕の理由を奪おうとする
必然だけれど自分にとって偶然に
手に入れた歩き出す理由は
誰かにとっては奪い返さなくては
ならないものであったりするから
理由を失うことは怖くはないけれど
それでも離してしまえば
光を失って止まったように
なってしまうだろう
そうであるのかもしれない
だから守るものであるのだろう