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[115436] 観月ー第1章ー出逢いー
詩人:†沈黙のメシア† [投票][編集]

夜の街へ…繰り出すと…
貴女と初めて出逢った
あの夜の情景を思い出させる

まだ そう年端もいかない
あどけなささえ残る
少年少女が…
夜の街に屯っている…

貴女と初めて出逢ったのは…
貴女がまだ17の時で…
ブロンドと化した髪…
化粧を落せば誰だか分からない程の化粧…

それでも、貴女は今まで
他の子には感じられなかった
隠された素直さと、自分の意思を持っていた…

貴女が笑えば どんなに辛くても
自然に出せた笑顔…

貴女が泣けば どんなに嬉しい事があっても
自然に出た涙…

貴女と“全て”を共有していた…

18歳…貴女が社会へ出た年…
業界トップの会社に就職し…
昇進も順調だった矢先…
20歳の時…体を壊し止む無く転職…
彼女の新しい人生が始まった…

20歳半ば…
新しい職場で充実した人生を送っていた…はずだった…

突如仕事中に倒れた 貴女…
病院に担ぎ込まれ…そのまま入院になった…

『すぐ退院出来るよ…』

そう笑顔で笑い飛ばした…

2007/11/24

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