体の中に潜んでいた“病”が…彼女に向けて 猛威を振るい出した…時に襲う喀血は頻度を増し…その度に発熱をし…大量の点滴が常に投与され続け…毎日大量の服薬…副作用に因る吐き気や浮腫み…それでも彼女は耐えていた…懸命に生きようと…数日置きだった喀血が気が付けば一日何回も…最初の頃には無かった呼吸困難や心発作も併発する様になっていた…その度に…俺を狂わす心電図の音速さを増した心電図の音は…四六時中俺の中に鳴り響いていた…
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