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[115550] 少年O
詩人:エイジ [投票][編集]

少年Oは泣きたくなる
あいつは空気とされたんだ

あいつ時々
嘲笑うように
つぶやくんだって

ここにいても
ここにいなくても
どっちでもいい

何とも自由なことじゃあないか

……なぁんて

まあ何回検算しても
どうしようもない
途方もなく一人だ

……なぁんて


少年Oは逃げ出したくなる
んだからあたりを見回してみる

逃げ場所なんて
どこにもないね
苦笑するしかないや

都会にいって
大勢の人に出会ったら

誰か繋がってくれますか
なぁんて

ほんとうに
おおごえで
聞いてみようかな

帽子のつばで
表情を包み隠すようにして
笑っていたやら泣いていたやら


少年Oは死にたくなる
「逃げる場所がないんだ 仕方ないでしょ」 
だってさ  もう淡々としちゃって……

でも
ひとりじゃ死ねなかった
って呻いていた

手首には印が
哀しくなるくらい
はっきりしている


少年Oは望みたくなる
もっと生を抱きたいという

恋人じゃなくて いい
友達じゃなくて いい

近くにいなくて いい
ずっとでなくて 構わない

一緒に 存在し合いませんか

その張り紙を見て
なんとも言えない気持ちになったのは
僕だけじゃないだろう


少年Oは それでも死んだ
あんなに頑張っても無理だったのに
事故だった らしい あっさり死んだ

でも 最期は 笑顔だったって
なんでかなぁ 笑顔だったんだって

2007/11/25

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