詩人:はちざえもん | [投票][編集] |
我侭な内在者への問い掛けは 緩い日差しに揺れながら
公園を支配する大きな鳥の羽休め ベンチで触れるドーキンスからの宿題
リアルと理念の合成の誤謬
繁栄に心、駆られる 遺伝子の選択肢
私たちの存在が、ただ乗り捨てられるプログラムなのだとしたら
或いは、この永遠に続くもののように思われてならない苦しみは
笑えないほどの悲劇性と無意味性を際立たせる
なぜ生きるのか?利己的な遺伝子に問いかける
羽ばたきを始めた羽音が 乾いた空気を揺らしてる
公園の止まり木から大きな鳥が飛び立つのを、息を呑んで見つめてた
そう、ドーキンスからの宿題は、決して絶望に暮れる為のものじゃなく
この無意味性を受け入れて「本当の生きる意味」の再考を促すもの
そう結論付けて初めて、絶え間なき絶望からの脱却と言えるのだろう。
今日もまた、遺伝子の戦略に踊らされる日々
息を吐いて見上げて映る そのほとんどが空で その他、鳥が小さく飛んでいた。