意味もなく
机に
自分の名前を彫ってた
あの頃
別に
存在を誇示したかった
訳じゃないよ
でも
授業中の暇潰し。
なんていう
矛盾した贅沢でも
なくて
ただ
何よりも大切だった
何よりも大切な
時間だった
きっと多分
必要だった気が
するんだよ
あの頃の私には
いま、
背中の傷を
知らず知らずの内に
隠しながら
心の痛みを
醜い顔を
闇に投げたいと
願いながら
アルバムを
燃やせずに
泣いている
私は
何処へ行ったかな
咲いては
枯れてゆく
ちいさな花にも
美しい
名前があること
君は
まだ
憶えている?
2008/02/09