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[118120] 夜明けの温度
詩人:フィリップ [投票][編集]

「もう二時か」

こんな時間に
僕は現実感を失っていて
寝不足にならないように
君の温度を思い出していた



ベッドから起きて
揺らぐバランス

振り落とされそうな感覚の中で
夜明けの温度は
やけにくっきりしていた



差し込んだ
あの藍色は
夜を握り潰してしまわないよう
二百ルクスの明度でもって
世界を照らしている



温もりと
見果てぬ夢とを
混ぜ込んだら
明日が見えている

凍りついた窓の外には
夜が少しだけ
遠回りをしていた






AIKU071231
遅れました
テーマは「温度」です。

2008/01/05

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