詩人:EXIA | [投票][編集] |
今日もいつもの学校帰り。
付き合い始めてからいつもいっしょ。
毎日よる公園がある。
そこにあるベンチに座りながら、
今日も話をしていた。
今日はいつもより彼女の機嫌がいいから、
真剣な顔で彼女を見た。
「なに?」
彼女は言った。
僕は空を見上げた。
今日の空はやけに優しくて、
時より気持ちいい風がふいていた。
僕は彼女に言った。
「もしも…もしもだょ?明日世界がなくなったら…どうする?」
彼女はなにも言わずうつむいた。
言葉を選べず途方にくれていると、
彼女は寄り添いギュッと僕を抱き締めた。
寂しい思いをさせていたんだなと、僕は思った。
「ねぇ…ねぇ…こっちむいて?」
僕が彼女の方を見ると、
目をつむってキスを求めていた。
彼女の頬を一粒の涙が伝った。
そのとき、時よりふく気持ちいい風がふき、
涙が風にちった。
僕は彼女と深くキスをして、強く抱き締め、
耳元で言った。
「世界中を敵にしても君を守るから。」
そのままベンチを離れ、
彼女と一緒に彼女の家と、
僕の家の分かれ道まで
手をつなぎいっしょに帰った。