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[118135] 謹製トロイメル
線路の先に光る朝日を
追いかけてみたいと思った。
並べた靴にきつめに巻いたマフラー
鈍く輝く鉄の路は
白く凍った素足と同じ温度
赤い頬を色の無い爪で引っ掻いて
温めるために吐いた言葉は
薄紫の空に白く煙る
噫、と。
砂利の上に落ちた私の欠片は
それから動かなかった。
正面にはオレンジ色の空、
真後ろには赤紫の空。
おはよう。
今年もよろしく。
2008/01/01
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