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[118692] 冥途カフェ
詩人:秋庭 朔 [投票][編集]


お帰りなさいませ
旦那さま。

弁財天が
拈華微笑で迎える。
エクボに萌えぇ〜。

なにがご所望?

えっと…
じゃ、珈琲を。

須臾の間お待ちを。


ツンデレ吉祥天が
アロマの薫りを
運んでくる。
ガチャンと置いた
カップから
黒い液体が零れた。

なに、その目は?

いや、別に…
あ、ミルクと砂糖を…

弥勒…?

いや、ミルクと砂糖って
言ったんです…。

弥勒と卒塔婆?

ワザとでしょ?

それでも
煩悩ゴリゴリの凡夫には
天国のように居心地いい


そろそろ時間だ
行かなきゃ。


え〜っ!?
もぉ昇天しちゃうのぉ〜

デレデレ吉祥天が
甘えた声で
絹のように
腕に纏い付く。
名香が匂い移る。

いってらっしゃいませ
ダンナサマ。

ドアマンの閻魔が
現世の扉を開く。

娑婆へ戻るくらいなら
おいら地獄がいい…

同じことです、と
閻魔がニヤリとした。

2008/01/09

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