生まれたての朝は苦めのコーヒーが生まれかけの僕を引き立ててくれる焼きたてのパンや女の温もりよりも確実な経緯でくゆらせたタバコの流煙の漂う先リビングソファーで君はまだ寝ている起き抜けの世界の先で喜びや悲しみの区別を超えて従属化するこの空間はからっぽなまま愛を育む種をまく人の温もりをこの世界のどこかで捜すために
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