ひとがつとめて恥じらえるよう、糸はほつれに優れていますこころこまやかに誰もが夜を縫いかねてきらめく星に焦がれてしまうかばい合う布として擦り切れやすさを離れていかず、思い思いに火と水はすべからくかよわきことがはじまりです原罪の果てどこにも咲かない救いのためにうまれて喜ぶいたみを綴り、声はつむぎます途切れ、そのものを針のほそさが染みわたるよう、ひとは逆らい棲むのでしょう澄みゆくやみの鮮やかさもっともきれいなあざむきに
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