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[121010] 永遠より、彼方へ
詩人:フィリップ [投票][編集]

起き抜けた世界の中で
空を飛んだ

自動販売機の影に隠れた面影の中で見た追憶は
茜色をしていた




ついばんだ夢を
解き放つように
空を見上げた

雨待ちの虹は
いつもと同じ色をしているのに
僕は日に日に変化していく
ただ、後ろ向きに




永遠より、遠くへ
歩いていけたら
二人は
笑えただろうか

永遠より、彼方へ
歩いていったら
二人は
変わらずにいられただろうか



セピアが広がる
その世界は
多分、未来だ

それを、永遠と呼ぶには
あまりに世界の年齢は
幼すぎるから

2008/02/14

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