起き抜けた世界の中で空を飛んだ自動販売機の影に隠れた面影の中で見た追憶は茜色をしていたついばんだ夢を解き放つように空を見上げた雨待ちの虹はいつもと同じ色をしているのに僕は日に日に変化していくただ、後ろ向きに永遠より、遠くへ歩いていけたら二人は笑えただろうか永遠より、彼方へ歩いていったら二人は変わらずにいられただろうかセピアが広がるその世界は多分、未来だそれを、永遠と呼ぶにはあまりに世界の年齢は幼すぎるから
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