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[121059] 第七音素の夜
詩人:フィリップ [投票][編集]

漕ぎ出したオールのような
浅い感覚の中で
僕はいち早く駆け出した

フラット

小刻みなリズムは
僕の鼓動と同じ
16ビート



一番星を見た
紫色の空の彼方で
産声を上げる姿は
愛おしい

シャープ

絡まった湿度の部屋で
第七音素を発見しようとして
私はあなたの声を
思い出していた



低音なこの夜を
オブラートに包んで流せたら
星空になるだろうか


うつ伏せたまま見た景色は
昨日と同じ
色をしていた

2008/02/15

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