詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
通り過ぎてゆく季節はあの頃から少しもその流れを乱すことなく確かに流れてた
そして少年と呼ばれていた日々は今では遠くなった過去の出来事でしかなくなってその時の場面今も嘘みたいに時々思う
いつの間にか僕も大人になってしまった
誰もがそうなるように僕もそうであったんだね 遠くを見つめ振り返るほどにせつなさは深まる
あの頃からいくつ歳を重ね 時を追い
追いつかなくちゃと日々を追いかける今の僕の毎日 迷ったときにはまた僕という人の始まりの場所に 歩き出したあの出発地点に戻ってみたら何かわかるかな
歳は若返らないし
時だって戻らない
時間は進むより仕方ない 歳だって増えていくだけだから
今は今の自分を愛し
そして
あの日の僕に抱く憧れを消してしまうんじゃなくてそんな僕もいたんだって時々思い出しては懐かしさに涙を流しため息を落とす そんな時間も大切なんだと思う
戻らないからこそ
それをわかっているからこそ
人は時々無理したり急いだりするってこともわかる気がしたよ
だから人は少しでも未来を明るく輝かしいものにするため頑張りを絶やさない
走りつづける生き物なのだろう
どんなときも自分のために生き続ける宿命づけられた運命(さだめ)を背負いそれならと少しでも楽しむとするかと重い腰を上げ考えた末に またもといた始まりの場所から
夢みてる場所に近づくために何もかも新しくするんだ そうして新しい気持ちで踏み出すこの一歩はるか明日への道へと続き行き先をおしえるよ 宛のない旅路の果てになにがあるかを伝えないまま
続いてゆくよ それでもいいやと
空見上げ誰もが行きたがる光の中へ行くための努力が無駄に終わったこと時の岸辺について知ってもこんなふうに重ねる毎日が無意味なんてことは思わないさ
きっとそうだとしても笑えるような最後ならそれはそれで素晴らしい人生さ
きっと。