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[121115] 見上げれば木漏れ日
詩人:はちざえもん [投票][編集]

月に陽炎
アルペジオ散弾銃
シナプスが繋がる音を 薄れ逝く意識の中で聞いた

微弱な体温を放つ
人垣に隠れながら
悪戯小僧は僕の足を引く
力無く倒れ込む、僕

五線譜を泳ぐ魚たちの
帰る場所を僕は知らない

イヤホンの底の方から
鼓膜を撫でる天使の歌声
雑踏は僕を避ける様に
足早に過ぎて行く

まるで水の粒子のように 雑踏は過ぎて行く

僕は魚

微弱な体温を放ち
水の粒子を掻き分ける

力尽きたなら
水の流れるままに

2008/02/16

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