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[121117] あとだしの想い
詩人:咲麻 [投票][編集]

ずるずる、と
ずるずる。と

渡せず終いの
小さな箱

不器用で
折り目の付いたくしゃくしゃなラッピング
傾いたリボン

いざとなると
勇気が出ない

箱を持つ手は
緊張で汗ばんで
熱を放つ

しっかりと両手に包まれた箱は
放たれた熱で
溶けていく


こんなのもう渡せない。


言い訳作って
ゴミ箱へと放り投げる

いつまでたっても変わらない
君との距離
君との関係

もう一度拾い
そっと冷蔵庫にしまう

気持ちだけが先走る
行動が追い付けない

まだ間に合うかな

後出しだ。って
あなたは笑い
受け取ってくれますか?

2008/11/30

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