詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
「さっきから何を考えてる? 悩み事?」
「別に・・・」
「そう? なら良いけど」
「どうって事無いよ」
「何が?」
「大した事じゃないんだ」
「だから、何を悩んでるのさ?」
「悩み? 悩んでる訳じゃないさ。 ただ・・・ちょっとね・・・」
「ちょっと?」
「あぁ、考え事・・・」
「で?」
「小さな事だよ」
「話しちゃえよ。 楽になるぜ」
「おいおい、取り調べか?」
「あぁそうだよ。 お前の心の中をな」
「おせっかいな奴だな」
「そうさ。 今頃分かったのかい?
もう何十年も付き合ってるってのに」
「そうだな〜 考えたら長いよな」
「長いね〜」
「長いか?」
「長いさ。 だってお前は俺だもの」
何か悩み事とか心配事が起きたら
自分の心にだけ閉まっておかないで誰かに話せば良い。
小さなうちに話すのがコツさ。
例え、その相手が自分自身でも構わない。
口に出して言う事が大切なんだ。
心から吐き出す事が何より大事な事なんだ。
一度、心から解放された言葉は
無限の風に乗って君のその手を離れていく。
そうしたら
少しは楽になるよ。