詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
あの頃はまるで不適当で
感じるもの全て
くだらないって言ってた
だけれど1つ 僕はわかったんだ それは大事なこと
あの頃の景色と今の僕が見てる景色とを見比べてみれば
簡単にわかるようなことさ
あの頃と今はつながってるから当然古くもなるしね
だから時が経てば色あせてしまうのも当たり前な話
だから僕の見てる景色はまるであの頃の
古さや通り過ぎすぎた時の遠さを伝えている
あの日みた夕暮れみたいに 空は淡くそれでいて悲しい色をしていたんだ
1日の終わりの切なさやあまりのはかなさを教えているように涙がぽろり
あの日から ずっと
流してきた涙をひとつひとつ数えながら
僕は人生の終着駅へ向かって走り出す列車に乗り込んで行く
誰も知らない自分だけの人生へ またひとつそうこうしてる間に歳を無駄に重ね過ぎ去る時に遠く手を振り見送ってる
いつの間にか知らない間に僕たちは
大人の仲間入りを果たしていた
気が付けばもうかれこれ二十歳を超え
時間の経つのが早すぎて
そう考えると1日なんて
あっという間な気がする
あの頃描いた夢をはたして僕はいま未来の駅に着いてみて
描いてたものと同じ未来なのか見比べるのも悲しくなるくらいだけれど もう
わかってる わかりすぎてるほどに 戻れない事くらい
それ以上 もうこれ以上 けれど…願ってしまう 愚かに
初恋列車 恋い焦がれ 行き着く先も見えないまま
迷い惑い はじめてのこんな想い胸を熱く焦がした
不確かなほどに君の残像が通り過ぎるたび過ちが加速していく
体中しびれを切らしさび付いた車輪が何もかも全て奪うように
いつかやさしさだけじゃ 何も手には入らない現実を見せるだろう
映画のように瞳のスクリーンに映し出しいき 何か不安げな目でこれからを見つめるさ
燃えるような恋をした頃がよぎる。