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[123744] 若輩者のソネット
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


それが必要だったと気づき慌ててすくい上げた幸せに
なんの愛着もなんの喜びもあるわけもなく笑えもしない

二十歳の頃に

少しずつ少しずつ
芽を出し 花を咲かす
その望みもしない
適当に選んだ未来が 今

僕の中で息をする

かすかな呼吸で
脈打ちながら
息を吸い息を吐く
それを何度も何度も
繰り返しながら
僕は花が咲くのをただ待つだけの若輩者。

2008/03/29

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