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[124130] 可能性という名の翼
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

僕の中には無限通りの可能性があるんだ
僕はそれに気づいてないだけで
だからこそ僕は秘められた力を発揮する
そのために毎日やりたくもない事もするしかないんだね
踏み台にするのはそんないくつもの日々で
いつか求めてる夢までの距離を超える想像の向こう側へ行く
踏み越える力を蓄えて
いつか飛び越えるんだ
数々の試練なんてそう考えれば小さく見える 憧れさえちっちゃくなって消えてくように 一つ一つの悲しみなどそこに行き着くためのただの踏み台さ
そう思えれば明日に思い馳せる気持ちも心のざわめきも穏やかにならないか

明日に光を見いだせるように
可能性という名の翼でかるく飛び越すんだ
はためかせるように翼を広げて

どこまでも どこまでも
続いてるこの様々な場所に続く道を辿っていけば たまたまついたのが 今いる未来という場所だっただけさ
選択肢はほかにもあったはず けれど今はこれが一番の場所だと信じて
みんな割り振る
あきらめるのもお手のもので 苦笑いで
今日も明日へ飛ぶ前に見下ろした陰りのある町 見つめ合うこのまなざしの先に笑う君と 夕暮れのコントラスト
混ざり合い溶け合う感情 そこから生まれるのは気持ちと気持ち
やさしいぬくもりだけが教え伝えてくれることは誰にもわからない ふたりは同じ気持ちで伝えあう痛みも分かち合い 感じあえる 何の変哲もないまだまだ果てしない振り返ってもなにもないから進むしかない長い道のただの今日に
目に映るのは夢か幻か 目に映り見えるだけの現実が真実だといつものように抱きしめる 新しい生活への旅立ちなのに静かすぎる始まりの門出
静寂が仕切る物憂げな4月に 僕はこれからも変わらない永遠の扉を開いた もうこの扉は開かない 一度開いたらもう二度とは開かない 始まりは先にはない あるのはただひたすら下る坂道
終わりへと行くだけ。

2008/04/05

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