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[124811] 優しい傘
詩人:knemo [投票][編集]

四月の雨はまだ冷たくて
僕の小さな傘から弾いた雫は
じんわり背中をなでてきます

傘持つ右手もブルブル
視界もブルブルとゆがんでいます

遠くにみえるあの子の肩も
平気なのか濡れてるあの娘の体も
ブルブルと震えてみえます

遠くにみえたあの子の肩を
母だろうか優しい腕と傘が包みました

濡れてるあの娘の側にはなぜか
誰も近づく姿も気配もありません

濡れてるあの娘の背中に
遠くにみえるあの子の二人が
映ってみえる気がします

あの娘が優しい傘で隠れる事を
思わず僕も遠くから願ってしまう

冷たい冷たい四月の雨です

2008/04/17

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