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[124912] ミルクティー
詩人:ユズル [投票][編集]


「ミルクを切らした」と
ミルクティーを愛する君は
不機嫌そうに言う

普通のティーを注いで
やっぱり満足できないと
それは真夜中のこと

心のやすらぎが
ミルクティーの味の奥に
あるんだと君は言う

一緒に買いに行く
とても単純なできごと
安いミルクで十分

そんなふうに君は
毎日を生きている
君の小さな暖かい世界

ミルクティーの香り
柔らかな微笑み
おとずれた気付き

君はいつも忘れない
最後に注いだぬくもりの一杯
「キミも飲みなよ」

2008/04/19

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