詩人:IKU | [投票][編集] |
『もしもし…
お前今どこ?』
『〇〇だけど…』
『やっぱりなぁ―お前じゃないかなぁ―って思ったんだ…』
『そっちは今どこ?』
『すぐ後ろ…』
な〜んて…
そんな偶然ありえないよね…
信号が青に変わって
いっせいに人の波にのまれながら…
負けずに大股で歩きだし下唇を噛みながら…
ありえない…
ありえない…
心の中でつぶやいた…
日常の慌だしさに流されながら…
貴方を思う時間も少なくなってきたのに…
私の心に
ふとした瞬間現われて
笑顔の貴方が
偶然ばったりなんて…
ありえないよね…
そんな空想の中で
一人遊び…