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[125198] 墓場
あの人は
思い出という名の荷物を下ろし
ココに置いていったのです
始めのうちは振り返りながら
やがては後ろを見ることもなくなり
荷物は置き去りにされました
私はそれを一部始終見守ったあとに
その荷物を引き受けました
中には見たくないものまで入っていましたが
捨てることはできませんでした
それらはすべて私でしたから
いつかあの人が帰ってきたときのために
2008/04/24
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