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[127066] 花地蔵
詩人:万田 海斗 [投票][編集]

そっとみてる 緑の草葉の横から

人肌の ぬくもりを感じて、
笑い方の幸せ度
じっと はかってる

きょうびの人間は、内心 あったかいかな?


「できれば 年中、春ばかりの季節にしてあげたい
この土地も、海だらけの 爽やかな世にしたいもんだね」

そう語らい、
花どうしのささやきあいを 通訳してる


土の中のマグマとの会話も 取り持つ
「なるべく地震は、無いようにしといてね」
この際だから、頼んでおこう


人が運ぶ蜜を おいしくして下さい
カップルたちの甘い時間を 飾りつけて


お人よしは、ぬぐわないで そのままにしとき
あたたか熱は、なくしちゃいけない


春を二、三度めぐらせれば、
かつて分かれざるを得なかった人たちの郵便・橋渡しが完成するまで、
眠りながら じわり ハッピーにしてくれそう


夏が終われば、やきいも仲間も、葉っぱと友だち
森のみんなに よろしくね



2008/05/29

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