詩人:花 | [投票][編集] |
雨上がりの夜だった
うっすらと雨雲 湿った空気べたつく肌 シャワーの後の汗 こびりついて少しの不快感
一本の電話から物語は始まる 終わりはすでに決まっていたのに 目先の高揚感に囚われた…
照れ笑い 苦笑い 相交じる半歩の笑い 逸らした先に頬が染まる
そっと差し出す名刺は 心を許した証 続くことを願った君の気持ち よろしくのサイン
始まりは夏
助手席は指定席
繋いだ手 傾ける首
触れる唇 背後に花火
「愛してる」
爆音の中囁いた
私は聞こえない振り
代わりに首に手を回す
そっと口付けた
たぶん好き…
今はこれが精一杯…
涙が零れた
I love you, more than you do.
You are precious to me.
あなたの好きより
私の好きの方が大きくなる予感がしたから…