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[127108] トランキライザー1
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雨上がりの夜だった
うっすらと雨雲 湿った空気べたつく肌 シャワーの後の汗 こびりついて少しの不快感
一本の電話から物語は始まる 終わりはすでに決まっていたのに 目先の高揚感に囚われた…

照れ笑い 苦笑い 相交じる半歩の笑い 逸らした先に頬が染まる
そっと差し出す名刺は 心を許した証 続くことを願った君の気持ち よろしくのサイン

始まりは夏

助手席は指定席

繋いだ手 傾ける首
触れる唇 背後に花火

「愛してる」
爆音の中囁いた
私は聞こえない振り

代わりに首に手を回す
そっと口付けた

たぶん好き…

今はこれが精一杯…
涙が零れた

I love you, more than you do.
You are precious to me.

あなたの好きより
私の好きの方が大きくなる予感がしたから…


2008/05/30

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