詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
こんなに晴れた休日の僕の心は空っぽだ
なにも考えなくても誰にも怒られないし
自分をゆるすことも簡単にできるさあ
のほほんとぼんやり揺れる日差しの先にまなざしを向ければ
寝転がる草の中に見つけたタンポポ
それは新しい春の季節
また始まりは服を着替えて去年とは違う景色を僕らに見せているよ
もしも今見てる景色が意地悪な偽りでも
僕らは意思を持った機械でも そのことに最後まで気づかなくても生きるんだ
それが僕ら人間の勤めと決めたなら生きてみようかな
野を駆け回り
笑いながら
春の紅花畑で
はしゃぐ君を見てたら
いやな気持ちは消えていた
跡形もなく消えていた
まめがつぶれるみたいに
そんな気持ちが大事さ 大事さ
そう気づけたときから始まりは始まっていた
それを気づかせてくれたのは紛れもなくあの日の君
今も目の前で頬に幸せため込んでハムスターみたいにほくそ笑む
君だよ だから君は紅花娘なんだなあ
僕にとってはそれで良いんだなあ
恋や愛にならなくても
今ひとつやりきれなくたって
それくらいが良いとこだろう
そう思うのさ
君はどうなんだい…?