今 ここに 嘘ヒトツ
真実は 定まらず
明日は 今日を もうフタツ
塗り替えて ゆく
撃ち抜いた 空
僕は花園に
君との夜を
隠したままで
太陽は 目もくれず
また
西を目指した
木漏れ日が去ってから
何だか 無性に
泣きたかった
あとヒトツ
掻き消してくれよ
一層 届かないくらい
遠く
遠くへ
もう
笑えないくらい
歌えない くらい
痛みで
総てが
霞んでしまえば いい
どうせ
羞恥の塊
自嘲なら 手馴れたもんだ
泳がせた指で
安楽死を
羨んで
死のう
ロープの輪の中にこそ
幸せは
あるさ
2008/06/21