詩人:花 | [投票][編集] |
いつだって一人ぼっち
心の隙間埋めるため旅してる
生きる意味を問うのなら
半分を一つにするための道だと答えるだろう
一人になっても独りになるな と あなたは言った
独りにしたのは貴方だと 私は思った
真っ青な青空は ただの青に変わった
まっかな夕陽は 真っ暗な空に変わった
踏み潰した雑草に
命があると気付いた昨日
拾い上げ その愛しさに涙した
偽善だと 気付いた今日
拾い上げ風にばら蒔いた
舞い上がり地面に散り
心のどこかで 根付けと祈ったけど 目を伏せ走り去った
夕陽を背にして
長くなった影が
足下に伸びて
だんだんに吸い込まれて消えた
ほらね 人は一人
私は一人ぼっち
朝の混雑に紛れて
気持ちを空にする
何かに熱中するフリをして気付かないフリをする
大勢の中で笑ったフリをする
モノクロの世界を知って
デジタルな考えを身に付ける 独りで生きていく術
我慢じゃなくて
旅から降りた代償
作った笑顔でもそれなりに楽しいから
一人じゃないけど独りになった…
隣にいる人の顔を知らない
笑うあの人の名前を知らない
それでいいと私は言う
一人になっても 独りになるな と 貴方は言った
一人じゃないけど 独りになった と 私は思った
過ぎ交う人波の中
笑い声飛び交い
気持ちを無視した脳内思考
伝達しないよう何処かを遮断した
笑顔は口角をあげれば作れるよ
涙は上を向けば流れないから