詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
桜も散って枯れ葉が落ちてまた桜が咲いても
春夏秋冬どれだけめぐっても変わるものなど何もなくて
変わったとしても気づかないままで
周りの流れに敏感になることもなく
ただ慣れたように同じ事を繰り返すだけの毎日の中で僕は生きています
良くないことを思い出して落ち込むたび
あふれるため息 涙混じりの吐息(ブレス)
僕は悲しかった
気づかないあいだに日々は僕を大人にした
日々が過ぎていった日数だけ僕は歳をとり
春夏秋冬
感じてきた
四苦八苦
迷い悩んだ
出口が分からなくて
入り口も消えていた
僕の居場所なんてさ
ないとさえ思ったの
言葉では伝えきれない
態度でも表せられない
なにか見えない壁が僕の熱い視線を遮るよ
いつでも いつまでも
迷い悩むのかな
どこでも どこまでも
笑い泣くのかなあ
そんな屁理屈を並べては自分のふがいなさに平気なふりが限界まできてる日々
喉元過ぎれば
熱さは忘れる
そう思ったこと
あれ程までに
憎んだ僕を僕は知らない
春夏秋冬 過ぎ去って
その向こうに何がある?
君には何が見えてるの?
それとも僕と同じで何も見えないのか?
冬の次は春が来る
それ以外のまだ見たことない季節だったら楽しいのに
毎回同じ季節が僕の住む町を桜色に染める
ただ当たり前な顔で長い夢から目覚めればそこにはあたたかな始まりの季節が僕をのぞいてる
お茶目な春(スプリング)
リンゴみたいにふくらんだ丸っこい頬を撫で回す仕草
春から夏へ そして
秋から冬へ
逆に回ることもなくただ順番にしたがって正しいサイクルでめぐる四つの季節
生きているあいだだけ見える日常
変わり映えしない日々は僕が墓に入ったあとでも続いてく続きの時間 今日誰かには終わりでも他の誰かには喜ぶべき始まりの日。