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[130327] Summer drop
詩人:フィリップ [投票][編集]

太陽が反射する渚で水面を見つめていたら
目がチカチカして痛くなった
波が砂浜を呑む
海鳥が飛び去る
その間際
エメラルドグリーンの入江で
君が飛沫と微笑んでいた


子供が砂遊びをするように
僕らが砂に描いた未来は
あっという間に潮風がさらっていってしまった
当てにならない事も
儚い事も知ってる
フェリーの汽笛を待って
君と僕と
海風の中で深呼吸しよう

summer drop
夏が今年も来るんだ
眩しいビーナス
愛も恋もひっくるめた
たった一滴だけのドキドキがやって来る
summer drop
照れてる場合じゃない
浜辺に出来た足跡を踏みながら
コバルトブルーに向かって
「好きだ」と叫ぶ

彼方で消える声
真っ赤な君のチェックが
風に棚引いた
海風に合図を乗せた
恋の始まり
夏休みが少しだけ
手を振っている

2008/08/10

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