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[130895] 空色猫と爆撃機
詩人:都森 善太 [投票][編集]


きょうの夕方に聞いた
あれは
遠くから
雷鳴のやうでした
あれは
あるいは
プロペラの音でした
爆撃機が
遺していった
忘れもののやうでした
あれは
雨も降らせずに
隣の町を
ピカピカ光らせて
忘れずに
覚えておりました
猫が狂ったやうに
しきりに
鳴くので

2008/08/23

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