詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
僕たちは生まれながらに死という絶対の運命を背負い過去と未来そして現在を行き来する
数えきれない不安や孤独やいろんな厄介ごとにつきまとわれながら
今夜もまともに眠れない意識のままさえた瞳で一夜を明かす
暗闇に頭からのまれそうな心で居たよ
おもちゃ箱を逆さまにしてひっくり返したようなざわめきが一瞬のうちに消えた
無音の意識の中へ僕は落ちてゆく
途切れた記憶をつなぎ合わせるけど
肝心のピースがみつからない
最後のピースが仇になって今夜もまた
眠れないよ
夕陽が沈んでく
そんな綺麗な景色を眺めながらもし人生最期の1日を過ごせたら
そう思うけど雨は降り続く
まだ死にそうもない健やかなる身体と向き合って
僕は明日を抱く
僕は夜明けを見る
ボロボロの翼で
どこまでも飛べるかな
確かめる事には
意味など無いとしても
僕は飛び立って行きたいんだ
まだ知らない未知の世界へ
たとえどんな運命を背負っていても
たとえこの先の行く末におこる凄惨とした運命を知っていても
僕は強く強く強く弱い心に負けをとらないように進むだけさ
暗い暗い夜にバラードが流れていた
夜明けに旅立つための歌が流れてた
胸のなかに
やがて消えてたけど
いくらばかりかは僕を強くしたよ
とても とても やさしい歌声だったから
見上げれば僕の手元にひらり舞い落ちた天使の羽根
それは見えない神様からの贈り物なのかも
空はずっといつも通り広く続いてる
雨の日にはさみしく映り晴れた日には打って変わって輝いて見える
そんな世界でまたスタートに引き戻されるように僕は繰り返す
何度も 朝を 夜を
朝が来て ウソみたいに夜が過ぎて
何度も 光を 影を
背負う日々 笑ったり泣いてみたり
気がついて振り向いてみるころには夢のごとく。