詩人:きよたか | [投票][編集] |
ビルの谷間にも
せわしく行き交う人の中にも
見つからなくって
「どこにいるの?」って問いかけても
まず、わたし自身はどこにいるのか考えてしまった。
思えば、"わたし"と同時に見失った気がして
それがしあわせだと気付いた頃には
もうわたしは目を隠して数を数えていた気がする。
「いーち にーい さーん」
そうやってわたしは少しずつ成長していくのね
「しーい ごーお ろーく」
正しい事と間違っている事。必要な事と不必要な事。
「しーち はーち きゅーう」
なんとなく分別はついてるけど、まずその基準が正しいのかが分からないまま
「じゅう」
「もーいーかい?」
返答はなかったけど、探し始めた。
"しあわせ"ってなんだろう?
"わたし"ってなんだろう?