詩人:雪 刀寿 | [投票][編集] |
別れはつらい じょうずにはなれない
バイバイをすんなり投げるのは、大人の真似を決めて得意げな幼児やテレビ映画コピー人形 爽やか気取りとかだけにしとけ
背中・押した君が、たのしそうに笑うはずもないのに、どんなつぶやきしてるか、ふと心配になる
泣いて終わり、それでいいじゃない
他になんか思うことある?
明日につなげる 気の聞いた言葉も要らないさ
未練がましく、ハンカチ・噛んで、食いしばって、引きちぎる仕草が本当
あがいて もがいて、血の涙を目ににじませるのよ
ちゃんとした声にならない サヨナラは、
ぎくしゃく、くずれ 乱れ 狂う、 何か変になってしまうもの
去る夏へのさらば
熱で焼けた枯れ草に、雨つぶがしたたり、
時は冬支度してるけど、
今は 先へ急がず、
消えてゆく過去の足取りを、鼻たらして残念に見送り、
つぶれそうな涙目で あばよ言おう。