白んだ景色の夢の中四方八方を霧に囲まれ身動きとれず蹲った泪が地面に落ちて吸い込まれ小さな芽が顔を出したさあ 立ち上がれ過去は過ぎ去りし記憶は崩壊したのだ霧は晴れその手指し示す明日が見える恐る恐る踏み出せど明日は明日のまま待っている…握りしめた手の中風化した鍵が砂に変わるさらさらと指の隙間から注ぎ落ち足跡を掻き消すのだ
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