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[134242] 
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白んだ景色の夢の中
四方八方を霧に囲まれ身動きとれず蹲った
泪が地面に落ちて吸い込まれ小さな芽が顔を出した
さあ 立ち上がれ
過去は過ぎ去りし記憶は崩壊したのだ
霧は晴れその手指し示す明日が見える
恐る恐る踏み出せど
明日は明日のまま待っている…
握りしめた手の中風化した鍵が砂に変わる
さらさらと指の隙間から注ぎ落ち
足跡を掻き消すのだ



2008/11/08

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